ここではPythonにおけるLibraryのversion管理する方法について解説しています。以下では「freeze」「list」「pip-review」の使用方法について触れています。
この記事の対象
LibraryのVersion確認
freeze
Libraryのversionを確認する方法の1つに「freeze」があります。
$ pip freeze
「freeze」は現在InstallされているLibraryとそのVersionが出力されるコマンドです。
beautifulsoup4==4.6.3
cloudpickle==0.6.1
cycler==0.10.0
dask==0.19.4
decorator==4.3.0
kiwisolver==1.0.1
matplotlib==3.0.0
このfreezeを用いることでversion確認のみが簡単に行えます。また、この出力結果をtxt等に保存しておくことでversion upした場合に不具合が出たときなどにversionを戻す際の管理も行えます。
txtへの書込み&復元方法
$ pip freeze > version_kanri.txt
txtに情報を保存する方法です。
次に書込んだtxtを基にversionを戻す方法です。
$ pip install -r version_kanri.txt
list
Libraryのversionを確認する方法にはfreeze以外にも「list」があります。
$ pip list -o
「list」は「list -o」とすることで現在のversionと最新versionにup可能なものが表示されます。
Package Version Latest Type
--------------- ------- -------- -----
beautifulsoup4 4.6.3 4.9.3 wheel
cloudpickle 0.6.1 1.6.0 wheel
dask 0.19.4 2021.3.0 wheel
decorator 4.3.0 5.0.9 wheel
kiwisolver 1.0.1 1.3.1 wheel
matplotlib 3.0.0 3.3.4 wheel
適宜「freeze」と使い分けて下さい。
「pip-review」を用いた一括更新
Pythonにおける全てのLibraryを一括で更新する方法として「pip-review」があります。
はじめにpipでインストールする必要があります。
$ pip install pip-review
Windows 環境でのインストールは以下の通りです。
$ py -m pip install pip-review
インストールしたら後は実行するだけです。
全ての更新
$ pip-review --auto
全てのLibraryを更新するには「–auto」を付ける必要があります。
更新可能Libraryの取得
$ pip-review
beautifulsoup4==4.9.3 is available (you have 4.6.3)
…
「pip-review」だけで実行すると、現在の自分のLibraryバージョンと最新のバージョンを知ることができます。