Pythonでは変数を取り扱うとき、List型とDict型として値を格納する方法があります。ここでは、Pythonにおける「Dict」の操作方法について解説しています。
この記事の対象
Dict(辞書型)とは
複数の値を1つの変数で管理する方法には「List」と「Dict」があります。Listが値を参照するのに対して、Dictでは文字列を参照します。辞書が単語から意味を調べることからDict(辞書型)と言われます。
Dictの型
#Dictの型
変数 = {"文字列1":値1,"文字列2":値2,"文字列3":値3 .....}
文字列と値を指定して紐付けます。ここで注意してほしい点は、入力した要素の順番は保持されないことです。
Dictを用いた使用例
#Dictを用いた使用例1
test = {"Math":60,"English":80,"Science":77}
print(test)
出力結果は「{‘Math’: 60, ‘Science’: 77, ‘English’: 80}」です。
【結果】
{'Math': 60, 'Science': 77, 'English': 80}
辞書型における値の参照方法の例は以下の通りです。
#Dictを用いた使用例2
test = {"Math":60,"English":80,"Science":77}
print(test["English"])
辞書型なので、値を参照するには「文字」を指定する必要があります。
【結果】
80
Dictの操作一覧
要素の列挙 ⇒ keys()メソッド
keys()の型
変数(辞書型).keys()
辞書型の要素の一覧はkeys()メソッドを用いることで取得できます。
keys()を用いた使用例
test = {"Math":60,"English":80,"Science":77}
print(test.keys())
出力結果は「dict_keys([‘Science’, ‘Math’, ‘English’])」です。注意しなければならない点は「dict_keys」という型だということです。
list型に変更したい場合は「list(辞書型.keys())」と記載することで変更できます。
【結果】
dict_keys(['Science', 'Math', 'English'])
要素の並び替え ⇒ sorted()メソッド
sorted()の型
sorted(辞書型.keys())
辞書型における要素の並び替えをする場合は、keys()メソッドで辞書型における一覧を取得した上で、「sorted()」メソッドを使用します。
sorted()を用いた使用例
test = {"Math":60,"English":80,"Science":77}
print(sorted(test.keys()))
出力結果は「[‘English’, ‘Math’, ‘Science’]」です。アルファベット順にsortできていることが確認できます。
【結果】
['English', 'Math', 'Science']
要素の値取得 ⇒ values()メソッド
values()の型
辞書型.values()
値の一覧を取得するにはvalues()メソッドを用います。
values()を用いた使用例
test = {"Math":60,"English":80,"Science":77}
print(test.values())
出力結果は「dict_values([60, 80, 77])」です。注意しなければならない点は「dict_keys」という型だということです。
list型に変更したい場合は「list(辞書型.values())」と記載することで変更できます。
【結果】
dict_values([60, 80, 77])
全要素を取得してそれぞれ出力 ⇒ items()メソッド
items()の型
辞書型.items()
要素をリストにするにはitems()メソッドを用います。
items()を用いた使用例
test = {"Math":60,"English":80,"Science":77}
for i,j in test.items():
print(i,j)
上記のプログラムは、辞書型の要素とキーをそれぞれ取り出しています。注意点は要素とキーの2つを同時に取り出しているので、forで取り出す場合は変数は2つ必要です。
【結果】
Math 60
English 80
Science 77