Pythonにおいて、append(アペンド)関数はリストに要素を追加するのに広く使用されています。この関数は、リストの末尾に新しい要素を挿入するために使われ、非常に便利です。
本記事では、append関数の基本的な使用法、注意点、および関連する関数について説明します。
この記事の対象
append()関数
基本的な型
#append()の型
変数名.append(値)
append()メソッドはListの末尾に要素を1つ追加できます。
append()を用いた使用例
#append()を用いた使用例
test = [55,70,90]
test.append(75)
print(test)#出力結果は「[55, 70, 90, 75]」です。
出力結果は「[55, 70, 90, 75]」です。末尾に「75」が追加されていることが確認できます。
リストへの複数要素の追加
リストからfor構文で一つずつ追加
test = [80,46,66]
list = [55,70,90]
for i in list:
test.append(i)
append()メソッドでリストの要素を追加する場合、for構文で一つずつ追加して上げる必要があります。これはfromlist()メソッドと同じになります。formlist()を用いた追加方法は以下のようになります。
結果
[80, 46, 66, 55, 70, 90]
fromlist()を用いた追加方法
import array
test = array.array('i')
list1 = [80,46,66]
list2 = [55,70,90]
test.fromlist(list1)
test.fromlist(list2)
print(test)
arrayを最初に宣言してからfromlist()で追加していきます。
結果
array('i', [80, 46, 66, 55, 70, 90])
extend関数を用いた追加
test = [1, 2, 3]
test.extend([4, 5, 6])
print(test)
複数の要素を追加したい場合は「extend」関数が便利です。
結果
[1, 2, 3, 4, 5, 6]
append関数の注意点
append関数は元のリストを変更し、新しいリストを作成しないことに注意してください。つまり、元のリストが変更され、新しいオブジェクトが生成されるわけではありません。
list1 = [1, 2, 3]
list2 = list1
list2.append(4)
print(list1)
print(list2)
以下の結果が同じになっていることから元のリストも変更されていることが分かります。
結果
[1, 2, 3, 4]
[1, 2, 3, 4]
まとめ
append
関数はPythonのリストに要素を追加する方法です。要素をリストの末尾に追加し、元のリストを変更する特徴があります。複数の要素を一度に追加する場合は、extend
関数または+
演算子を使用することで可能です。要素の追加やリストの拡張に関して、append
関数は非常に便利です。