Pythonのプログラミングで「リストの中にいくつ要素があるか?」や「特定の値はいくつあるか?」を調べたい場面はよくあります。
この記事では、リストの要素数や特定の値の数を調べる方法として、Pythonでよく使われる以下の2つのメソッドを初心者向けにわかりやすく解説します。
len()
(リストの要素の「総数」を調べる)count()
(指定した値が「何回」出てくるかを調べる)
この記事の対象
len()とcount()の違い
メソッド名 | 説明 | 例 |
---|---|---|
len() | リストの要素の総数を返す | len([1, 2, 3]) → 3 |
count() | 指定した値が何回登場するかを返す | [1, 2, 2, 3].count(2) → 2 |
len()の使い方
len()の型
変数名 = [数値("文字")1,数値("文字")2,....,]
len(変数名)
len()の使用方法は変数を入れるだけです。
len()を用いた使用例
test = [55,70,90]
print(len(test))
List型は要素を追加、削除することが可能です。要素数が変わるのでlen()を用いることで簡単に要素数を調べられます。
結果
3
ポイント
- 空のリスト:
len([])
→0
- 入れ子リスト:
len([[1, 2], [3, 4]])
→2
(外側の要素数)
count()の使い方
count()の型
array.count(x)
arrayの中でxの出現回数をカウントします。
count()を用いた使用例
list1 = [80, 46, 66, 80, 80]
print(list1.count(80))
countの引数に調べたい要素を指定して、リストの中を探索した結果を出力しています。
結果
3
ポイント
- 存在しない値を指定した場合:
list1.count(999)
→0
- 文字列にも使えます:
["apple", "banana", "apple"].count("apple")
→2
よくあるリスト操作の組み合わせ
リストの合計と平均を求めたい場合
scores = [70, 80, 90]
total = sum(scores)
average = total / len(scores)
print("合計:", total)
print("平均:", average)
結果
合計: 240
平均: 80.0
まとめ
機能 | 使うメソッド | 例 |
---|---|---|
要素の数を調べる | len() | len([1, 2, 3]) → 3 |
特定の値を数える | count() | [1, 2, 2].count(2) → 2 |
len()
は「リスト全体のサイズ」を知りたいときcount()
は「特定の要素が何回あるか」を調べたいとき