Raspberry Pi(ラズベリーパイ)は、小さなコンピュータで、電子部品をつないでLEDを光らせたり、センサーを動かしたりできる安価な学習ツールです。
この記事では、初めての人でもできるように、LED点灯+Python制御の手順を丁寧に解説します。
対象読者
この記事で学べること
| 学べること | 内容 |
|---|---|
| LEDの接続方法 | ブレッドボードを使った安全な配線 |
| GPIOの使い方 | ラズパイのピン番号と制御の基本 |
| Pythonスクリプトで制御 | LED点灯 |
| 抵抗・電流の基礎 | LEDを壊さないための知識 |
| 実践アイデア | 点滅 |
用意するもの
| 部品名 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|
| Raspberry Pi(3B/4Bなど) | 1 | OSインストール済み |
| LED(赤) | 1 | 3mmまたは5mmサイズ |
| 抵抗 330Ω〜470Ω | 1 | 電流制限用 |
| ブレッドボード | 1 | 配線用ボード |
| ジャンパー線(オス-メス) | 2 | GPIOとブレッドボード接続用 |
上記は配線例で使用した部材になります。適宜、ご参照下さい。
配線図

LEDの長い足が「+(アノード)」、短い足が「−(カソード)」です。間違えると光りません。
実際の配線例になります。

PythonでLEDを点灯させよう
ラズパイの「Geany」で以下のコードを実行するだけです。
import RPi.GPIO as GPIO
from time import sleep
# GPIO17番ピンをLEDとして設定
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
GPIO.setup(17,GPIO.OUT)
print("LEDを点灯します(Ctrl+Cで終了)")
while True:
GPIO.output(17,True)
sleep(3)
GPIO.output(17,False)
sleep(3)
LEDが3秒点灯して、3秒間消灯を繰り返せば成功です。
電子工作の基礎知識(初心者メモ)
抵抗の役割
LEDに直接電流を流すと壊れてしまうため、抵抗で電流を制限します。
330Ω〜470Ωが標準です。
電流・電圧の基本
- 電圧(V):押し出す力(ラズパイは3.3V)
- 電流(A):流れる量(LEDは約20mA)
- 抵抗(Ω):流れにくさ
オームの法則:V = I × R(電圧=電流×抵抗)
初心者におすすめの電子工作入門書はこちら!
よくあるトラブルと解決法
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| LEDが光らない | 足の向きが逆 | 長い足=+側を確認 |
| “Permission denied” エラー | root権限不足 | sudo python3 led_on.py |
| GPIO番号が違う | BCM番号と物理ピン番号を混同 | GPIO17=ピン11を確認 |
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| LED点灯の仕組み | GPIOの電圧ON/OFFで制御 |
| 抵抗の役割 | 電流を制限してLEDを保護 |
| Python制御 | RPi.GPIOで簡単に操作できる |
