水耕栽培向けの環境モニターをRaspberry Pi を使って作る方法を紹介します。
家庭用の水耕栽培キット(iDOO など)は手軽で便利ですが、
- 室温・湿度は適切か
- 水位が下がっていないか
- 栽培環境が安定しているか
を 常に目で確認するのは意外と大変 です。
そこで本記事では、
- Raspberry Pi
- Grove 温湿度センサー(DHT20)
- 赤外線距離センサー(GP2Y0E03)
を使って、iDOO 水耕栽培キットを常時監視できる環境モニター を構築する完成例を紹介します。
はじめに
水耕栽培でサニーレタスを栽培しているのですが、出張が多いため外からも様子が分かるようにしたい思い、休みの期間を利用して作成しました。
水耕栽培で「監視すべきポイント」
iDOO などの水耕栽培キットでは、以下の管理が重要だと感じています。
| 項目 | 理由 |
|---|---|
| 室温 | 成長速度・病害リスクに直結 |
| 湿度 | カビ・蒸れ防止 |
| 水位 | ポンプ空回り・根腐れ防止 |
| 環境変化 | 留守中・夜間の異常検知 |
👉 環境モニター化することで「放置でも安心」な栽培環境 を作れます。
水耕栽培向け環境モニターの全体構成

現在は配線を施して、センサーをベタで付けています。こちらは今後、しっかりと固定する予定です。
構成図

温湿度センサー(DHT20)と赤外線距離センサー(GP2Y0E03)はともにI2C通信になります。
取得したデータはcsvログ保存、グラフ表示で可視化しています。
データ、グラフ表示はVNC経由で見るようにしています。(今後、メール機能を追加して値を定期的に送る機能を追加予定)
使用部品一覧(iDOO監視用)
必須部品
| 商品画像 | 商品名 | 特徴 | Amazon | 楽天 |
|---|---|---|---|---|
画像なし
|
iDOO 水耕栽培キット | 野菜栽培用キット。今回の監視対象 | Amazon | 楽天 |
画像なし
|
Raspberry Pi 4 | 中央制御 | Amazon | 楽天 |
画像なし
|
microSDカード(32GB以上) | OS・ログ保存 | Amazon | 楽天 |
画像なし
|
Grove 温湿度センサー(DHT20) | 栽培環境監視 | Amazon | 楽天 |
画像なし
|
赤外線距離センサー GP2Y0E03 | 水位検知 | Amazon | 楽天 |
※総額3万円以内で始められます。
なぜこのセンサー構成なのか?
Grove 温湿度センサー(DHT20)
- 水耕栽培に十分な精度
- I2C通信で安定
- 湿度変化を正確に検知
- 結露・蒸れ対策に有効
用途
- 葉物野菜の適温管理
- 夏場・冬場の環境チェック
SeeedStudio Grove 温湿度センサーV2.0(DHT20)
今回使用する温湿度センサーです。千石電商の方が安い場合もありますので、そちらもご参照下さい。
赤外線距離センサー GP2Y0E03(=水位検知)
- ミリ単位で距離測定
- 水面までの距離を測ることで 水位を間接的に監視
- 超音波より水面反射の影響が少ない
用途
- 給水タイミングの判断
- 水切れ防止
- ポンプ保護
水耕栽培との相性が良いセンサーです。
ソフトウェア構成(運用イメージ)
Python構成(Flask)
- I2Cでセンサー取得
- CSVにログ保存
- グラフで温湿度・水位を確認
👉 栽培状況の「見える化」に最適
プロジェクト構成
weather_app/
│ app.py
│ .env(APIキーなど)
└── templates/
└── index.html
└── static/
└── favicon.ico
詳細のプログラムは関連記事をご参照下さい。
よくあるトラブルと対策(水耕栽培視点)
❌ 水位が正しく取れない
- センサー設置位置が不安定
- 水面の揺れ
タンク上部に固定し、平均値で判定するのがおすすめです。
❌ 温湿度が高すぎる
- 風通し不足
- 夏場の室温上昇
異常値で ファン制御・通知 へ拡張可能です。
応用・拡張アイデア(水耕栽培特化)
- 水位低下で LINE / Discord 通知
- 一定水位以下で水やり
- 栽培ログを週単位で保存
- 成長データと環境の相関分析
家庭用水耕栽培を一段レベルアップできます。今後は上記にも挑戦していく予定です。
まとめ:iDOO水耕栽培キット監視に最適な構成
- 温湿度+水位を同時監視
- 配線が簡単(I2C)
- Raspberry Pi で拡張自在
- 放置栽培でも安心
「水耕栽培 × IoT」入門として最適な構成です。あくまでも監視だけなので、給水や液体肥料は自分で行う必要があります。このあたりは今後改善していきたいと思います。
