Raspberry Piを使って日本語の入力ができるようにするためには、いくつかの設定が必要です。この記事では、Raspberry Piで日本語入力を有効にするための方法を紹介します。
必要な準備
- Raspberry Pi(Raspberry Pi OSがインストールされていること)
- インターネット接続(パッケージのインストールに必要)
- 日本語入力をサポートするためのソフトウェア
日本語入力環境をインストールする
Raspberry Piでは、日本語入力環境をセットアップするために「fcitx」という入力メソッドフレームワークを使います。fcitxは、キーボードの入力を日本語に変換するために必要なツールです。以下の手順でインストールします。
パッケージの更新
まず、パッケージリストを更新しておきます。ターミナルを開き、次のコマンドを実行します。
sudo apt update
sudo apt upgrade
fcitxと日本語入力エンジンをインストール
次に、日本語入力を行うために必要なソフトウェアをインストールします。fcitx
とfcitx-mozc
という日本語入力エンジンをインストールします。
sudo apt install fcitx fcitx-mozc
インストールが完了したら、次に設定を行います。
fcitxの設定
インストールが完了したら、fcitx
の設定を行います。これにより、Raspberry Piで日本語入力ができるようになります。
設定画面を開く
Raspberry Piのデスクトップ環境で、右上にある言語設定アイコン(通常は「キーボード」アイコン)をクリックします。そこで「Configure」を選択して、fcitx
の設定画面を開きます。

日本語入力を有効にする
fcitx
の設定画面が開いたら、以下の手順で日本語入力を有効にします。
- 設定画面の「Input Method」タブを選択します。
- 「+」ボタンをクリックし、リストから「Mozc」を選択して追加します。これで、日本語入力が可能になります。

設定を保存
設定を終えたら、「OK」をクリックして設定を保存します。
キーボードレイアウトの変更
fcitx
を使用するために、キーボードレイアウトを変更する必要があります。以下の手順で変更します。
- 再度、右上の言語設定アイコンをクリックします。
- 「Configure」を選択し、「Input Method」タブを開きます。
- 日本語入力(Mozc)を追加した後、リストから日本語を選択して、必要に応じてキーボードレイアウトを調整します。
日本語入力の切り替え
日本語入力が有効になったら、通常の英語キーボードから日本語キーボードへの切り替え方法を確認します。fcitx
では、Ctrl + Spaceキーで入力メソッドを切り替えることができます。これを使って、英語と日本語の入力を簡単に切り替えられます。
動作確認
すべての設定が完了したら、日本語が入力できるか確認してみましょう。ターミナルやテキストエディタ(例えば、Leafpad
やLibreOffice Writer
など)を開き、実際に日本語を入力してみてください。
- 日本語入力の確認: 日本語を入力する際、かなや漢字に変換できることが確認できるはずです。

トラブルシューティング
もし、うまく日本語入力ができない場合は、以下の点を確認してください。
fcitx
が起動しているか: タスクバーにfcitx
のアイコン(通常はキーボードのアイコン)が表示されていることを確認してください。- 日本語入力が選択されているか: 入力メソッドが「Mozc」に設定されているか確認します。
- 再起動: 設定後に再起動することで、問題が解決することがあります。
まとめ
Raspberry Piで日本語入力を有効にする方法について解説しました。fcitx
とMozc
をインストールすることで、Raspberry Pi上で簡単に日本語を入力できるようになります。この方法を使えば、プログラムを日本語でコメントを書いたり、日本語での作業がスムーズに行えるようになります。Raspberry Piを使って日本語環境を整えることで、より便利に活用できるようになります。